第二話「パラオの娘リタラギの不運」その①
今夜の物語は、神奈川県藤沢市・アロマテラピストT.K殿の不運な転生のストーリーの数々の始まりである!貴殿の胸が焦がされぬよう要注意ですぞ!フッ ホッ ホッ ホッ!
BearMaster: 1・2・3・・・・10、ハイ!あなたは、あなたの3過去世の世界にたどり着きました。はい、あなたは今どこにいますか?何が見えますか?
T.K: 海です。エメラルド色のきれいな南のような海です。その海の沖のほうを泳いでいる女の人が見えます。黒い長い髪の十代の女性です。
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私は多分17歳くらいだと思います。海から上がって長い髪を手で絞っています。海水が珊瑚の砂にポトポト落ちています。浜辺の流木に掛けてあった粗末な布を身体に巻きつけて丘の方に歩いていきます。
どうやら家に向っているようです。丘を越えると向うの方に村落が見えてきます。テレビの番組で視たようなヤシの葉を葺いたよう粗末な家々が見えてきます。
村はシーンと静まり返っているようで、人の姿が見えません。
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リタラギが部落に帰ってくるのを、村はずれの一軒の家陰から一人の女がじっと見ています。
その女はリタラギを待ち伏せしているようです。手には丸太を握っています。
村には人っ子一人いません。どうやら山の方で儀式があって村人全員が出掛けたみたいです。
そんな事とは知らず、私はどんどん村の方に向っていきます。
その家を通り過ぎた時、その女はリタラギの背後に飛び出し、後ろから丸太をリタラギの背中に振り下ろします。「殺してやる!殺してやる!」憎しみを込めて何度も何度も丸太を打ち下ろします。4度目の攻撃を後頭部に受けると、リタラギは耐え切れずドッと前のめりに倒れこみます。苦痛に耐えながらも振り向き際に倒れこむ瞬間、気丈夫にも相手の顔を確認するリタラギ・・「あの女だ!」「やっぱり、あの女だ!」・・リタラギの意識は急に遠のいていくのでした。
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花飾りを沢山つけて着飾った女達や、貝の首飾りをジャラジャラさせた正装の男達で村は賑わっています。
今日は何か目出度い日のようです。どうやら結婚式が開かれるようです。
イヤだ!私の結婚式みたいです先生・・嘘っ!照れるT.K・・・
そう、族長の長男ソンボと私リタラギの結婚式なのです。
長老が二人の頭に手を置いて何か言っています。大きなシャコ貝に注がれるヤシの酒を二人で飲み干します。まさに結婚式はクライマックスです。
そんな二人を遠く離れた物陰からジッと見つめている女がいます。手が怒りで震えています。「あっ!女だ!・・さっき私を殺した、あの女に違いない!」
どうやら、その女は子供の頃に親が決めたソンボの許婚だったようです。青年になってソンボは親の決めた許婚のその女を嫌い、私と恋仲になっってしまったようです。
しきたりに背いた息子に怒り心頭の親を、なんとか説得して私との結婚を果たしたという訳なのでした。
そんな私に嫉妬して、先ほどの事件を起してしまったみたいです。考えてみれば可愛そうな女の人です。今思うとすまない気持がします。
短い間でしたが、私はソンボと幸せな新婚生活を送ったから良かったと思います。
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村の入り口で倒れた後、私の魂は私の身体を抜けて行きます。ヤシの木のてっぺんくらいのところから、私は私が倒れているのを見ています。その女はしばらく呆然と立ちすくんでいましたが、あわてて村とは反対の方向に逃げていきます。
私の遺体を残して、私は何かに引っ張られるように天に向って引き上げられていきます。
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私も誘導していった天使みたいな人に、ギリシャのパルテノン宮殿みたいな所に連れて行かれ、そこで待っているように云われました。そして天使みたいな人はどこかに消えていきました。
長い時間がたった後、分厚い皮表紙の本を抱えた、白髪の老人がやってきました。どうやら私の教育係りの人のようです。
彼は天界の決まりや転生の意味などを、くどくどと話して聞かせます。その時、先ほどとは違う少年のような天使がやってきて、老人に何かを告げます。
教育係の人は、さも申し訳ないといった感じで私にこう言うのです。
「お前は人間としての役割が未だ残っているから、ここには居れないのだ。もう一度人間界に戻るのだ!」・・と言って、持っていた杖で、雲の床に渦巻きを描き始めます。
渦巻きはグルグルと回転を始めます。渦巻きが真っ暗なトンネルを形づくっていきます。
そのトンネルに私は吸い込まれていきます。そして暗いトンネルをどこまでも落下していきます。子供の頃見た映画の「不思議な国のアリス」みたいな感じです。
しばらくすると、落下速度はゆっくりとなっていきます。トンネルの出口が見えてきました。 あ~っ!外に出ます・・・「ワア~ッ!」
つづく



久々にのぞいてみました。
第2話の始まりですね!
出だしから衝撃的で続きが楽しみです。
投稿 ヴィス子 | 2007年10月16日 (火) 00時17分