第三話 「幽体離脱体験記」
今夜のカルマ物語はお休みである。その代わりに、幽体離脱癖のある静岡県富士市の女子学生・U.S殿の、富士山の上空を自由自在に羽ばたく空中浮遊の不思議体験をお聞かせしよう!
BearMaster: ウム!夢を見ている自分自身の存在を、夢の中で意識できるというのか?
U.S: そうです。触る感じも判るし、風なんかも冷たく感じます!
BearMaster: 幽体離脱・・・ウム!貴殿はその時、夢ではなく幽体離脱をしておるのだ!
*************** 三人はコンビにのビニール袋を持って、手をつないでスカイダイビングのように夜空を彷徨い舞い上がっていきます。
昔、暮らしていた富士市のアパートの部屋が見えます。私は眠っています。
眠っている私から、私が出ようとしています。額の辺りから私が抜け出ていきます。膝まではスルッと抜けたけどその後、足が引っかかってなかなか全部が出ていけません。
あっ、やっと抜け出して天井の方に上がっていきます。死んだように眠りこけている私が下の方に見えます。
屋根を抜け体がフワーと上昇していきます。眼下に富士の町の夜景が見えます。上のほうで誰か二人が待っています。私が通っていた短大の同期の子です。二人ともパジャマのままです。そういう私もパジャマ姿です。
「あっ、忘れ物しちゃったからチョット待ってて!」とリエは、コンビに向って下降していく。「はい、お弁当!」といってコンビにのサンドイッチを、二人に差し出す。
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